入れ歯が合わない

入れ歯が合わない

入れ歯は、治療する側から見れば、簡単な症例と難しい症例とがあります。

簡単な症例とは、失った歯の本数が少ない(多く歯が残っている)か、無くなっていても歯茎の骨(土手)と歯肉とがしっかりと厚みあり、形も骨の鋭い凹凸が少ないなどの条件がそろっている場合です。こういう方の場合は、誰が治療をしてもあまり問題となることはありません。

逆に難しい症例は、その難しさにもいろいろ原因があります。
よくあるのは、

というケースです。

歯が残っているので上下それぞれの入れ歯はばねをかけられるので安定はするのですが、残っている歯同士は咬合しようとすると、すれ違ってしまい、残っている歯は入れ歯としか咬めないのです。(すれ違い咬合といいます。)

などもあります。

以上のように入れ歯を難しくする因子を見極め、それぞれの因子についてのできうる対応をして難しくする因子を減らしていけば、入れ歯の成功率を上げられます。

しかし、入れ歯の難しさ自体は人間の加齢現象という退行変性とも関わっている以上、何をしても難しいものは難しいというのも現実です。とにかく、入れ歯を安定に持っていくには、

このどれが抜け落ちても入れ歯は安定がしづらくなります。

つまり難しいケースとは、以上6点が何かしら得られない症例ということです。

基本的に上記のほとんどの問題は、人工歯根(インプラント)という方法を用いることができれば、根本的に解決できます。再び歯を生えさせることが可能になる為ですが、インプラントは手術的に、 硬い顎の骨と人工歯根を直接結合させてかむ力を回復させる方法ですので、かむ力を支えるだけの顎の骨が厚みや深さがないとできない方法になります。

またどんな名人が行っても、骨とインプラントとの結合が100%成功するわけではないですし、費用も保険外のためある程度高額になる事も踏まえ、よく吟味してプランを立てて進める必要があります。まずは良くお口の状態を把握して、どの治療がベストなのかを話し合うことから始めていきましょう。

自費の入れ歯デメリット

保険の入れ歯に比べ費用が高いです。

費用について