口腔顔面痛

口腔顔面痛

歯がずきずき痛い、冷たいものがしみる、咬むと痛いということはより広くは、口腔顔面痛の一つといえます。舌がひりひりする、冷たい風があたると左顔半分がピリピリと痛い、なども口腔顔面痛の一つとなります。口腔顔面痛という分野には非常に多くの症状や原因の疾患が含まれています。

歯が痛いと患者さんが感じていても、実は、歯以外の原因の口腔顔面痛であるのを歯が痛いと勘違いしている場合もあります。

その痛みが歯が原因なのか、そうではない原因があるのか、この辺の診断は非常に難しいものですが、実は歯が原因ではないが歯が痛いように感じる疾患があることは事実ですから、場合によって歯科治療を行う前によく診査・診断をする必要があります。

歯科治療では、歯を削る、つめもの・被せものを除去する、歯の神経をとる、抜歯する、というように一度行うと元の同じ状態に戻せないことが多いです。

歯の原因でない可能性があるとこちらで診断された場合は、治療の前に他の診査を推奨することがありますがそれは正しい診断のためとお考えください。

歯科治療の場合、治療のタイミングが少々(~2週間)遅れてもそれが治療結果に決定的な差になることはほとんどないと感じています。

顎関節症

上記のような症状がある場合に顎関節症と診断されます。

以前はかみ合わせが主な原因と考えられていましたがそれは否定され、今日では、「TCH tooth contact habit」上下の歯を常時、接触させる癖、かみ締め癖が主因と考えられています。

かみ合わせや歯列の問題は、数ある悪化因子の一つで悪化因子には、精神的ストレス、睡眠障害が主に考えられています。

当院では卒後残った東京医科歯科大学口腔外科の顎関節外来(木野孔司先生)にて学んだ顎関節症治療を忠実に守った上で顎関節診療にあたっています。